18の静謐なるステージ
コースのデザインは、その造形美はもちろんのこと、そこに宿るプレイヤビリティこそ生命であり真価の問われるところといえます。
「プレイヤーひとりひとりに真のゴルフの醍醐味を満喫していただくために、欧米のトップコースに比肩しうる素晴らしいコースをつくりたい」。譲ることのできないそのコンセプトを実現するために、数多くの候補地から選び抜かれたのが、ここ兵庫県三木市吉川町(旧:美嚢郡吉川町)でした。
日本独自のさまざまな規制を苦にすることのないまさに理想的な地形。世界に冠たる帝王J・ニクラス氏にコース設計を依頼したのも、この地の類い希な潜在能力を余す事なく引き出せる唯一の才能としてでした。時間をかけ数え切れぬほど重ねた議論から導き出されたものは、まさに寸分の妥協も入り込む余地のない極めて完成度の高いコースデザインです。
また、J・ニクラス氏自身も、
「私がアメリカで手掛けてきたような、私が理想とし、そして私の作品と呼べるコースに仕上がった」
と、このコースへの自負を語ってくれています。
バックティからはプレイヤーの技量を試すようなコースレイアウトに、フロントティからはゴルフの楽しさ、醍醐味を満喫していただけるレイアウトに。 そして小さなワングリーンによる戦略性に富んだコースデザイン・・・。大いなる自然とヒューマニズムが織り成すゴルフというドラマが、18の静謐なるステージに繰り広げられます。